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陶&くらしのデザイン展2016 通常展 出品作品 |
B 茨城県工業技術センター 笠間陶芸大学校 |
B-1 | 1人用炊飯土鍋 |
制作 意図 |
耐熱素地・釉薬を使った製品開発として、素地テスト・デザイン・試作・サイズや用途開発などを行い、災害時や1人暮らしの高齢者宅、旅館などでも本格的なご飯が楽しめる1人用炊飯土鍋の提案を行い、笠間焼協同組合で製品化しました。 ○共同団体名:笠間焼協同組合 |
製法 | 【材質】 笠間火器土(耐熱土) 【成形】 ロクロ成形 【釉薬】 笠間火器用釉薬 【焼成】 酸化焼成・1200℃・電気炉 |
B-2 | 笠間産原料釉薬による器 |
制作 意図 |
地元原料の特徴を活かした当産地ならではの商品開発の促進やイメージアップを図る活動を展開しています。平成26年度は釉薬に関しても地元原料にこだわった技術開発を進め、笠間焼窯元で製品化になりました。 |
製法 | 【材質】 純笠間土 【成形】 ロクロ成形、タタラ成形 【釉薬】 笠間産原料釉薬 【加飾】 釉薬による重ね掛け 【焼成】 酸化焼成・1250℃・電気炉、 還元焼成・1250℃・ガス炉 |
C 岐阜県セラミックス研究所 |
C-1 | Kaori (フレグラディフューア2) |
制作 意図 |
乾燥しがちなデスクワーク、多くの人が働く職場では空調設定を個人の希望に合わせる事は難しくそれぞれが対応する事が必要です。Kaori をデスクの片隅に置いて電源を繋げれば、爽やかな香りと湿気を帯びたエアーを感じることが出来ます。 |
製法 | 【材質】 多孔質磁器 【成形】 排泥鋳込み成形 |
D 土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐 |
D-1 | NICE RICE LIFE 〜米を飲む〜 |
制作 意図 |
和食ブームとともに世界中で飲まれるようになってきた日本酒ですが、海外では冷酒をワイングラスで飲むことがほとんど。国内の日本酒ブームも、多くは冷酒にスポットを当てています。世界で認知されつつある日本酒の次なる展開として、おいしく楽しく米を呑む熱燗の提案です。 |
製法 | 【材質】 軽量磁器土、高強度磁器土、耐熱土、磁器土 【成形】 機械ロクロ成形、圧力鋳込み成形、排泥鋳込み成形、手起し成形 【釉薬】透明釉、白マット釉 【焼成】 酸化焼成・1180℃、1280℃・電気炉、 還元焼成・1280℃・ガス炉 |
E 瑞浪市窯業技術研究所 |
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F あいち産業科学技術総合センター瀬戸窯業技術センター |
F-1 | 蓄光レース磁器」 |
制作 意図 |
繊細な美しさを誇るレース人形のレース部分に蓄光特性を持たせ、暗所で発光し、幻想的な美しさを持つレース人形の製造手法を開発しました。 |
製法 | 【材質】 人形ボディ:磁器、 レース部分:蓄光素地 【焼成】 800℃・電気炉 【成形】 レース生地を蓄光スラリーに含浸し、人形ボディに着付け |
F-2 | 蓄光粘土とガラスや金属の融合によるアクセサリーなど |
制作 意図 |
蓄光セラミックスにガラスの透明感や金属光沢などを付加して、これまでにない装飾性の高い蓄光素材を開発しました。 |
製法 | 【材質】 本体:蓄光セラミックス、 金具:ピューター 【成形】 手捻り成形 【加飾】 上絵金彩、プラチナ彩、パールラスター彩 【焼成】 750℃ |
F-3 | リトフェイン照明器具 |
制作 意図 |
官民一体の外国人観光客誘致により、今後更にアジア系観光客の増加が期待されることから、これらの観光客に向けた瀬戸焼定番商品として、光の透過により立体的な像が浮かぶリトフェイン技法を活用した照明器具を提案しました。 |
製法 | 【材質】 本体:白磁 リトフェイン部品:白磁及びニューボン 【焼成】 酸化焼成・1250℃ 【成形】 本体:排泥鋳込み成形 リトフェイン部品:CNC加工機にる切削 |
G 三重県工業研究所 窯業研究室 |
G-1 | 耐熱陶板 |
制作 意図 |
熱膨張係数が 1.0×10-6 程度となる耐熱陶器素地とそれに対応した釉薬の研究開発に取り組んでいます。この素材の完成により長時間の空焚きに耐えうる製品が可能であり、それを想定した耐熱陶板の試作品です。 |
製法 | 【材質 】耐熱陶器素地 【成形】 ロクロ成形 【釉薬】 耐熱釉薬 【焼成】 酸化焼成・1200℃・電気炉 |
H 滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場 |
H-1 | ビールを美味しく飲む器 FROTH GLASS |
制作 意図 |
泡立ちがよく、薄い呑み口からきめの細かい泡とビールが楽しめる器の提案です。信楽透器の陶土で鋳込み成形することにより、内容物が透けるほど薄いグラスが完成しました。信楽透器素地は吸水性がほぼ無く、汚れやカビの心配もありません。 |
製法 | 【材質】 陶器(信楽透器) 【成形】 鋳込み成形 【釉薬】無釉 【加飾】 上絵転写 【焼成】 酸化焼成・1220℃・電気炉 |
H-2 | 多孔質素材を利用した TSUKUBAI |
制作 意図 |
陶器の特性である吸水性や浸透性を利用して、湧き水が滴り落ちる様子再現しました。 容器内部でLEDを灯せば庭園灯に、植物を入れて植栽容器にと使うことができます。 毛細管現象やサイフォンの原理を組合せることにより、水滴を落としたり、水を移動させることができます。 |
製法 | 【材質】 陶器 【成形】 ロクロ成形 【釉薬】 無釉 【加飾】多孔質化粧 【焼成】 冷却還元焼成・1220℃・電気炉 |
H-3 | 陶透垣(とうすいがい) |
制作 意図 |
周りを建物などに囲まれた庭を坪庭と呼びますが、垣根には外界と庭を区切ったり、目障りな背景を隠したりする役割があります。 信楽透器(透光性陶器)の土を押出し成形した角径陶管を並べることにより透垣を試作しました。夜間は照明にもなります。 |
製法 | 【材質】 陶器(信楽透器) 【成形】 押し出し成形 【釉薬】 無釉 【焼成】 酸化焼成・1250℃・電気炉 |
H-4 | 薪窯風陶器と透光性陶器の組合せによる「しがらき新感覚」 |
制作 意図 |
日本庭園の縮小形を現代風にアレンジした庭園灯と植栽容器の提案です。モダンな雰囲気をもつ信楽透器と薪窯で焼き上げた伝統的な雰囲気の天板。これらは取り外しが可能なので、シーンに合わせて差し替えることができます。 |
製法 | 【材質】 陶器(信楽透器、他) 【成形】 タタラ成形 【釉薬】 無釉 【焼成】 薪窯、電気炉 |
H-5 | 固形燃料でお料理 |
制作 意図 |
熱膨張係数ゼロの素材とそれに適した釉薬の開発に取り組み、固形燃料で加熱調理できる調理器具の試作をしました。ふたが凹んだ形状をしており、結露した水が鍋に戻る仕組みになっています。 |
製法 | 【材質】 陶器 【成形】 ロクロ成形 【釉薬】 低熱膨張釉 【焼成】 酸化焼成・1180℃・電気炉 |
I 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 |
I-1 | Porous Quartz Palette (ポーラス クーオーツ パレット) |
制作 意図 |
シリカモノリスは、アロマオイルを吸収すると半透明から透明になるという特性があります。また、吸収したオイルをゆっくり拡散させる事が出来るため、ディヒューザーとして適した素材と言えます。その特性を生かしつつ京都の伝統産業技術を融合した据置型のアロマディヒューザーの製品開発を行いました。 〇受託研究:株式会社エスエヌジー |
製法 | 【材質】 シリカモノリス多孔質材(株式会社エスエヌジー提供)、磁土、陶土、ケミカルウッド、漆 【成形】 鋳込み成形 【釉薬】 石灰釉 【加飾】 手描き、スプレーガン吹付、 漆:根来風仕上 【焼成】 還元焼成・1240℃・電気炉、 上絵焼成・780℃ |
K 長崎県窯業技術センター |
K-1 | HASAMI & Kalita |
制作 意図 |
コーヒー関連用品をデザイン開発から石膏型の作製までを3D技術を利用して行いました。 5軸制御のモデリングマシンを利用して複雑な割り型を高精度で作製しました。 ○共同開発企業:株式会社浜陶 |
製法 | 【材質】 陶器 【成形】 圧力鋳込み成形 【焼成】 還元焼成・1300℃ |
陶&くらしのデザイン展2016 特別展示 出品作品 「古き良き昭和のデザイン」 ~昭和を誇れる作品~ |
○ 国立研究開発法人産業技術総合研究所 中部センター |
S-A- 1~4 |
産総研収蔵品 肉皿(魚)、上絵豆文皿、ディナーセット(一部)、陶試辰砂小紋菓子器 |
産総研中部センターが収蔵している陶磁器(愛知県陶磁美術館へ寄託)の中で、産総研中部センターの瀬戸サイト(旧瀬戸分室:平成24年廃止)の前身である国立陶磁器試験所時代の試作品(デザイン画と作品)を展示します。 ※収蔵品の陶磁器、図案は中部センターのホームページ(バーチャルミュージアム、陶磁器における図案データベース)から見ることができます。(http://www.aist.go.jp/chubu/) |
○ 岐阜県セラミックス研究所 |
S-C-2 | 魚形グラタン皿 |
制作 意図 |
昭和(製造年は不明)に当所にて試作したグラタン皿です。 |
製法 | 【材質】 耐熱土 【成形】 圧力鋳込み成形 |
○ 土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐 |
S-D-2 | 小谷陶磁器研究所作品 |
制作 意図 |
工芸を産業に融和させ、デザイン・クラフトを生産面に結びつけ、画期的な業績を残した知山陶苑で焼かれた製品は、従来の美濃焼のイメージを一新させ、業界の注目を集めました。しかも、安藤知山氏は私設の開発・研究・若手の養成機関としての小谷陶磁器研究所を立ち上げ、その実績は後年、土岐市立陶磁器試験場の設立に結び付きます。 |
○ あいち産業科学技術総合センター瀬戸窯業技術センター |
S-F-4 | 伝統的な素材と加飾技法による食器セット |
制作 意図 |
瀬戸窯業技術センターは昭和46年(1971年)の開設以来、時代に即した陶磁器デザインを研究・提案してきました。本製品は昭和60年(1985年)に当センターで試作した製品です。 おしゃれなDCブランド商品が全盛だった時代に、あえて産地の伝統的な素材と加飾技法を用い、伝統的な和のテイストと当時の新しいデザインの手法とを融合させて、手作り感のあるモダンな日常食器を提案しました。 |
製法 | 【材質】 含鉄有色素地(せっ器) 【成形】 鋳込み成形 【釉薬】 小染釉、御深井釉 【加飾】 印花、象眼、へら彫り 【焼成】 還元焼成・1250℃・ガス炉 |
S-F-5 | クリンクルシリーズ |
制作 意図 |
産地企業の製品で、昭和50年(1975年)以来、現在も製造されています。 不規則性、アンシンメトリー、図面では表現できない種々の材料の持つ偶然性をもった形を、磁器に表現したものであり、紙やビニールの“しわ”をありのままの形として型に写し取って成形したものです。 ○出品協力:株式会社セラミック・ジャパン |
製法 | 【材質】 白磁、ボーンチャイナ 【成形】 排泥鋳込み成形 |
S-F-6 | 天目ディナーウェア |
制作 意図 |
産地企業が昭和54年(1979年)に製作した製品です。 天目は漆黒に通じる風合いを持つ鉄釉薬の一種です。天目釉の渕先が窯変による柿色、そして圧力鋳込みの特徴を生かした両サイドの半月状の耳が、持ちやすさと同時にシリーズ全体に特徴あるフォルムを創ります。 ○出品協力:株式会社セラミック・ジャパン |
製法 | 【材質】 炻器(せっき) 【成形】 圧力鋳込み成形 【釉薬】 天目釉 【焼成】 還元焼成・1250℃ |
○ 三重県工業研究所 窯業研究室 |
S-G-2 | 四日市萬古焼の半磁器、硬質陶器 |
制作 意図 |
四日市萬古焼が産地として急成長したのは大正時代に開発された「大正焼」、そしてその流れを汲む「半磁器」、また昭和の時代に全盛を迎える「硬質陶器」の成功によってであった。 |
製法 | 【材質】 長石質陶器(半磁器、硬質陶器) 【成形】 圧力鋳込み成形、動力ロクロ成形 【釉薬】 フリット釉 【加飾】 銅板印刷 【焼成】 酸化焼成・1200℃ |
○ 滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場 |
S-H-6 | 青磁大吊花瓶 |
制作 意図 |
信楽模範工場は信楽陶器同業組合が明治36年に創設し、昭和2年に窯業試験場として発展解消されました。 花瓶上部の環に紐を通し、吊り下げて花を活けます。釉の発色が美しく、唐草の浮き彫りは現代でも通用するデザインです。 ○信楽模範工場 二代目杢仙(神崎健一郎)作 |
製法 | 【材質】 陶器 【釉薬】 青磁釉 |
S-H-7 | 蚊遣器 |
制作 意図 |
窯業技術試験場職員による試作品。①②は1949年、③④⑤は1982年に試作されたものです。 |
製法 | 【材質】 陶器 【成形】 ロクロ成形 【釉薬】 ルリ釉、織部釉、ジルコンマット釉 |
S-H-8 | テーブル |
制作 意図 |
製作年は不明であるが、昭和26年11月15日に昭和天皇が御巡幸で県立窯業試験場内の信楽陶器参考館を訪れた際に撮影された写真に同種と思われるテーブルが写っています。 |
製法 | 【材質】 陶器 |
○ 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 |
S-I-2 | 清水焼チャイナ―マホー瓶 |
制作 意図 |
陶器製の本体内部にガラスの真空二重瓶を埋め込んだ仕様となっています。手づくりのためつくられる数は限られますが、保温・保冷性が高く、当時大変話題となりました。当研究所では、釉薬等について技術移転を行いました。 〇陶泉窯(日陶産業株式会社)製 1959年(昭和34年) |
製法 | 【材質 】陶器、ガラス製魔法瓶 【製法】 ガラス製真空二重瓶の埋め込み仕様 |
○長崎県窯業技術センター |
S-K-2 | 五島白土を主原料としたアイボリー陶器 |
制作 意図 |
五島奥浦産の白土(五島白土)の活用を目的として、素地、釉薬の調整およびデザインの研究を昭和24年に行った。五島白土を主体に蛙目粘土を配合することで、乳白色で高級感のある素地を開発した。デザインは素地の特性を引き出すよう、近代的な造形美を追及し、一連の作品は「長崎アイボリーチャイナ」として好評を得ました。 |
製法 | 【材質】 長崎県五島奥浦産の白土 |