産業技術総合研究所 産総研中部センター陶&くらしのデザインコンソーシアム>出展機関

「陶&くらしのデザイン展2014」  通常展 出品作品
 
A 独立行政法人 産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門
A-1 震災廃瓦を利用した保水性製品
制作
意図
廃瓦をリサイクルした保水性タイルの研究開発を行ってきたが、従来は工場から排出される廃瓦を原料としてきた。本作品は、住宅に使用された後に廃棄された瓦のリサイクルを目的として、試作を行った。品質の異なる瓦の混在や、釉薬の混入という条件下において、従来開発品と同等以上の性能を有する素材を開発し、試作品を作成した。
製法 【材質】廃瓦粉砕物を主原料とし、石灰系材料、珪藻土などの混合 【加飾】顔料混合による着色
【成形】プレス成形 【焼成】不焼成
 
出品作品A-1 出品作品A-1
 
B 茨城県工業技術センター窯業指導所
B-1 笠間燗器 『常陸国酒 笠間燗器・半右衛門』の開発支援
制作
意図
開発に当たりお酒本来の香味が楽しめて体にやさしい「温めて飲むアルコール」である「お燗酒」の文化を茨城から発信するため、ぬる燗の酒器を提案しました。茨城県内の蔵元と笠間焼協同組合と県窯業指導所が連携して開発を行いました。器の名称には笠間焼の祖とも云われる名を冠した「笠間燗器・半右衛門」としました。試作ではぬる燗の最適条件を得るための形状・容量を試験し、ぬる燗の機能として酒容量は1合として熱湯を燗器に入れてから3分後に38℃以上となることとしました。また、釉薬は笠間の伝統的な釉薬を使い“和”にマッチした彩色としました。
製法 【材質】笠間土 【成形】ロクロ成形 【釉薬】鉄釉かき分け 【焼成】酸化焼成・1250℃
 
出品作品B-1 出品作品B-1
 
C 岐阜県セラミックス研究所
C-1 低い急須のデザイン提案
制作
意図
近年、国内の家庭で洋食の割合が増している。和食器と比較すると洋食に使用する皿は大きく低いものが多くて食器の重心は低い。そこで今回は、洋食器使用時に和食器である急須を食卓上で違和感なく使いやすくするために、低重心で和食器であることを主張しない急須のデザイン試作を行った。
急須のボディーラインにはティーカップの曲線を応用して洋食器に合う急須形状を目指し、200〜300ccの容量(2〜3人分)を確保する事とした。
○共同研究製品:デザイン案 東京在住フードディレクター
製法 【材質】磁器 【成形】鋳込み成形 【釉薬】透明釉 【焼成】還元焼成・1250℃
 
出品作品C-1 出品作品C-1
 
D 土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐
D-1 NICE RICE LIFE たなごころ碗
制作
意図
お米をおいしく、楽しく食べられる器とライフスタイルの提案・第2弾。
器の基本中の基本である「飯茶碗」。自分のお茶碗を選ぶとき、みんなはどうしているのだろう?という疑問から、手のサイズ(掌=たなごころ)の基準をつくり、銘々の手に合うお茶碗を簡単に探せる仕組みを考えました。“手に取って試したくなる”お茶碗の提案です。
製法 【材質】陶器 【成形】ロクロ成形 【釉薬】織部釉、黄瀬戸釉、天目釉 【加飾】金彩上絵付
【焼成】酸化焼成・1230℃・電気炉
 
出品作品D-1 出品作品D-1
 
E 瑞浪市窯業技術研究所
E-1 「ゴルフの町みずなみ」ゴルフ大会優勝カップ
制作
意図
瑞浪市内には13のゴルフ場があり、市民が自慢の腕を競う「ゴルフの町みずなみ オープンゴルフ大会」を開催しています。この大会の優勝者に贈られる陶製の優勝カップを制作しました。
○企画:ゴルフの町みずなみ実行委員会
製法 【材質】陶器 【成形】ロクロ成形 【釉薬】織部釉、黄瀬戸釉、天目釉 【加飾】金彩上絵付
【焼成】酸化焼成・1230℃・電気炉
E-2 「瑞浪ボーノポーク」の認定プレート
制作
意図
ブランド化を進めている瑞浪市特産の豚肉「瑞浪ボーノポーク」の料理及び販売指定店に認定された店舗に掲示する「陶製の認定プレート」のデザイン開発を行い、市内の陶芸家と協力して制作しました。
○企画:瑞浪ボーノポーク生産振興協議会。
製法 【材質】陶器、木枠 【成形】型起こし成形 【釉薬】化粧土、透明釉 【加飾】上絵付
【焼成】酸化焼成・1250℃・電気炉
E-3 「クレイオブジェコンテスト」の優勝メダル
制作
意図
夏の七夕まつりで開催される、みずなみ陶土フェスタ「クレイオブジェコンテスト」は、全国各地から参加した各チームが一丸となって、48時間かけて陶土と格闘しながらオブジェ作品を制作するイベントです。このコンテストで贈られた優勝メダルの制作支援を行いました。
○企画:みずなみ陶土フェスタ実行委員会。
製法 【材質】磁器 【成形】排泥鋳込み成形 【釉薬】透明釉 【加飾】金彩上絵付
【焼成】酸化焼成・1250℃・電気炉
 
出品作品E-1・2・3  出品作品E-1 出品作品E-3
 
F あいち産業科学技術総合センター 瀬戸窯業技術センター
F-1 蓄光瀬戸焼
制作
意図
これまでに無い高級感のある陶磁器を目指し、蓄光による加飾技術を検討してきました。800℃前後の上絵焼成温度で焼付け可能となったため、上絵技術との連携が図れるようになりました。この技術は「瀬戸焼」に新たな付加価値を与えるとして、瀬戸市内の陶磁器メーカーが製品化して「蓄光瀬戸焼」が生まれました。
○支援団体:愛知県陶磁器工業協同組合オーナメントウェア部会  活、龍社、蟹MARUYO、カズタミアート、潟Jミオ、給ム山八木製陶、潟Tンアート、叶」戸陶芸社、拠|堂園、松葉産業梶A糾ロ窯製陶所
製法 【材質】磁器、陶器、白雲素地 【成形】圧力鋳込み成形、排泥鋳込み成形 【釉薬・加飾】蓄光ほか
【焼成】酸化焼成・ガス炉、酸化焼成・800℃・電気炉
 
出品作品F-1  出品作品F-1
 
G 三重県工業研究所 窯業研究室
G-1 らんびき
制作
意図
平成25年度に(有)竹政製陶との共同研究によりアロマエッセンス抽出用の「らんびき」を商品化しました。「らんびき」とは伊賀焼産地において江戸時代から伝わる蒸留器のことです。
製法 【材質】耐熱陶土、半磁器 【成形】鋳込み成形 【焼成】酸化焼成・1200℃
G-2 香りのグッズ
制作
意図
フローラルウォーター、アロマエッセンス等を含浸させて用いる、香りのグッズの提案です。
製法 【材質】低温焼成磁器、半磁器 【成形】鋳込み成形、型起こし成形 【焼成】酸化焼成
 
出品作品G-1・2  出品作品G-1 出品作品G-2
 
H 福井県工業技術センター
H-1 越前焼加熱調理器具
制作
意図
コンピュータ造形技術(3D CAD、3Dプリンタ)を活用し、機能性とデザイン性を向上させた越前焼加熱調理器具の製品展開および市場開拓を目指した。
○油シミ、焦げつきの防止を考慮したデザイン・設計。
○業務用ニーズに対応したデザイン・設計。
製法 【【材質】越前焼耐熱粘土 【成形】従来の成形型をベースに3Dプリンタによる造形型パーツ(石膏粉 末積層)組み込んだオンデマンド型による機械ロクロ成形 【釉薬】越前焼耐熱粘土用黒マット釉
【焼成】酸化焼成・1200℃
 
出品作品H-1 出品作品H-1 
 
I 滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場
I-1 Wall Light
制作
意図
「信楽透器」の泥漿を石膏型に流し込み、鋳込み成形を試みました。白色だけではなくピンクや黄色などの顔料を添加し、砂糖菓子のような甘くて柔らかい色のあかりを表現しました。(組み合わせを変えることにより空間を仕切ることができます。)また、光源には環境に優しいLEDを使い、素材の特性を生かしたあかりを演出しました。
製法 【材質】陶器 【成形】鋳込み成形 【釉薬】無釉 【加飾】顔料による色土
【焼成】酸化焼成・1220℃・電気炉
 
出品作品I-1 出品作品I-1 
 
J 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
J-1 伝統技法応用による製品開発 とびがんな技法「テーブルウエア」
制作
意図
伝統技法である「とびがんな技法」を応用し、現代にマッチした新しいテーブルウエアの製品開発を行いました。
製法 【材質】磁土 【成形】ろくろ成形 【釉薬】石灰釉 【加飾】とびがんな技法
【焼成】還元焼成・1240℃・電気炉
 
出品作品J 出品作品J-1 
 
L 長崎県窯業技術センター
L-1 マーブル
制作
意図
磁器に丸い色ガラスを一体化させた製品。ビールや焼酎を楽しむための「ドロップ」(共同開発品)の姉妹品として製作した。コーヒーC&Sやマグカップ、蓋付きの角砂糖入れなど10種を作成。
○共同企業:舘山堂、中善
製法 【材質】磁器、ガラス 【成形】圧力鋳込み成形 等 【釉薬】石灰釉 【焼成】還元焼成・1300℃
L-2 e-とっておきPOT&MUG
制作
意図
使い勝手に配慮したユニバーサルデザインのポット&マグ。人間工学的視点から、ポットとマグの使い勝手を評価。5本の指で握れるハンドル、重心位置が手元に近いため、安定して持ちやすく軽く感じる。マグはスタッキングも可能。
○共同企業:有限会社アイユー
製法 【材質】磁器、ガラス 【成形】圧力鋳込み成形 等 【釉薬】石灰釉 【焼成】還元焼成・1300℃
L-3 ながさきしまとく通貨キャラクター 「しまうまッチ」
制作
意図
離島における魅力や先進的な取組などを県外に情報発信することにより、離島のPR、交流人口の拡大、離島地域の活性化を図る目的で、長崎県内の複数のしま市町で共通に使用できるプレミアム付き商品券「ながさきしまとく通貨」が発行された。
通貨のキャラクター「しまうまッチ」を陶磁器で作製した試作品。
製法 【材質】磁器 【成形】鋳込み成形 【釉薬】石灰釉 【焼成】還元焼成・1300℃
 
出品作品L-1  出品作品L-2 出品作品L-3




「陶&くらしのデザイン展2014」  特別展示 出品作品 〜産地と研究機関の取組み〜
 
○ 独立行政法人 産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門
S-A-2 精密鋳造用大型複雑形状セラミック中子
S-A-3 発電用蒸気タービンブレード精密鋳造品
制作
意図
非可塑性セラミック原料を用いた大型・複雑形状成形体の作製が従来の成形法では困難である。非可塑性粉末での大型複雑形状物の成形法として、安価で簡単な鋳込成形法にて作製技術の検討を行い、大型・長尺・複雑形状のセラミック成形体の作製・焼成技術の開発研究を行った。
○共同研究企業:キングパーツ株式会社。
製法 【材質】ファインセラミックス(溶融シリカ、アルミナ、クリストバライト等) 【成形】鋳込み成形  【焼成】酸化焼成・1200〜1300℃・電気炉
 
 出品作品A-2・3  出品作品A-2・3
 
○ 茨城県工業技術センター窯業指導所
S-B-2 『純・笠間焼』によるブランド化
制作
意図
笠間焼の粘土はきめが細かく粘りが強いため、ろくろなどの成形には適しているため、窯元毎に自由度の高い製品づくりで知られています。一方で粘土は成形や焼成時の失敗が生じやすく他産地の土を混ぜて使用している場合が多く、近年は笠間粘土の使用割合は全体の20%程度に過ぎませんでした。そこで産地組合と県窯業指導所が協同で研究を行い、配合や粒度を工夫した笠間粘土のみで焼いた陶器「純・笠間焼」を開発しブランド化する取り組みを始めました。
○共同開発:笠間焼協同組合
製法 【材質】笠間土 【成形】ロクロ成形 【釉薬】焼締め(無釉) 【焼成】赤:酸化焼成 焦茶:還元焼成
【加飾】総削り仕上げ
 
出品作品B-2 出品作品B-2 
 
○ 岐阜県セラミックス研究所
S-C-2 柳宗理試作品
制作
意図
柳宗理が1940年代〜50年代に、当時の岐阜県陶磁器試験場に来場して試作した製品。
製法 【材質】磁器 【釉薬】透明釉 【焼成】酸化焼成
 
出品作品C-2  出品作品C-2
 
○ 瑞浪市窯業技術研究所
S-E-4 瑞浪市児童・生徒食器デザイン展
制作
意図
瑞浪市では平成8年度より市内の小・中学生を対象に「こんなお皿があったらいいな」と思う食器のデザイン画を募集して、入賞・入選作品を実際にお皿へ絵付けをした、夢のあふれる食器のデザイン展を開催しています。
この世界に1つしかない素敵なお皿は、入賞・入選者に贈られ、瑞浪市内の学校で使用されている給食食器にもデザインが採用されています。
製法 【材質】強化磁器 【釉薬】透明釉 【加飾】イングレーズ 【焼成】還元焼成
 
出品作品E-4 出品作品E-4 
 
○ あいち産業科学技術総合センター 瀬戸窯業技術センター
S-F-2 藤四郎抹茶壺
制作
意図
藤四郎壺のモデルになっているのは愛知県西尾市のお寺に三点現存している祖母懐壺(そぼかいつぼ)です。祖母懐壺の始まりは、鎌倉時代にまでさかのぼります。曹洞宗開祖道元とともに宋へ渡った加藤四郎左右衛門景正(初代藤四郎)が、帰国後に、瀬戸の祖母懐の地に窯を開きました。その後、藤四郎の子孫によって、頸部が短く寸胴で肩部に耳がついた茶壺がつくられ、それが祖母懐壺と呼ばれるようになりました。西尾市では、その祖母懐壺を抹茶の保管に利用していたと言われています。瀬戸商工会議所
製法 【材質】磁器 【成形】排泥鋳込み成形 【釉薬】鉄釉・志野釉・黄瀬戸釉
【焼成】酸化焼成・1220℃・ガス炉
 
出品作品F-2 出品作品F-2 
 
○ 三重県工業研究所 窯業研究室
S-G-3 三重ブランド認定商品「かまどさん」
制作
意図
平成19年度に三重ブランドとして認定された長谷製陶株式会社の伊賀焼。そのなかでも代表的な商品である「かまどさん」は、ご飯を炊くための専用土鍋として開発されたものです。
○平成17年度グッドデザイン賞受賞商品
製法 【材質】耐熱陶土 【成形】動力ロクロ成形 【釉薬】黒釉 【焼成】酸化焼成
S-G-4 三重ブランド認定商品「花三島」
制作
意図
平成24年度に三重ブランドとして認定された銀峯陶器株式会社の四日市萬古焼。そのなかでも代表的な土鍋「花三島」は、昭和47年より製造販売が続く超ロングセラー商品です。
製法 【【材質】耐熱陶土 【成形】ローラーマシン成形 【加飾】三島手装飾 【焼成】酸化焼成
S-G-5 三重ブランド認定商品「紫泥急須」
制作
意図
平成24年度に三重ブランドとして認定された酔月陶苑の四日市萬古焼。伝統的工芸品としても認定されている「紫泥急須」は、脈々と息づく伝統を受け継いでいます。
製法 【材質】紫泥土 【成形】手ロクロ成形 【焼成】還元焼成
S-G-6 三重ブランド認定商品「至高急須」
制作
意図
平成24年度に三重ブランドとして認定された有限会社藤総製陶所の四日市萬古焼。「至高急須」は従来の急須づくりの常識にとらわれずに独自の工夫で機能性を追求し、新規需要を開拓している商品です。
製法 【材質】急須土 【成形】鋳込み成形 【焼成】還元
 
出品作品G-3・4・5・6  出品作品G-3・6  出品作品G-4・5
 
○ 滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場
S-I-2 信楽松皮花入れ
制作
意図
「松皮」は信楽焼の伝統的な装飾技法の一つで、ロクロ線彫りを応用した技法であると考えられます。ロクロで品物をひきあげてすぐ線彫りをすると土が線の上にはみ出し、この土を軽く押さえたものは信楽の「松皮」で柔らかくていかにも感じが暖かい表情がでます。
製法 【材質】陶器 【成形】ロクロ成形 【釉薬】青磁釉 【加飾】松皮 【焼成】還元焼成・1230℃・ガス炉
 
出品作品I-2  出品作品I-2
 
○ 地方独立行政法人 京都市産業技術研究所
S-J-2 色絵雉香炉の複製試作(昭和60年度研究試作品)
制作
意図
色絵立体陶磁器技術の向上を目的とした参考資料作成を江戸時代の名工で京焼・清水焼を代表する野々村仁清作 国宝「色絵雉香炉」の複製試作により行った。
試作品は原作品の15%縮小した大きさで製作した。
製法 【材質】粟田土 【成形】押し型成形 【釉薬】3号石灰釉 【加飾】上絵付
【焼成】酸化焼成・1230℃、上絵付:780℃・740℃・600℃
 
出品作品J-2  出品作品j-2





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