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産総研中部センター
 
熱伝導セラミックス / 窒化ケイ素単結晶粒子の熱伝導率測定
 
熱伝導率は材料物性の中でも重要な機能で、近年電子部品の集積化や小型化に伴い高熱伝導材料の必要性が高まっています。当センターでは155W/m℃の高熱伝導率を有する窒化ケイ素セラミックスの創製に成功し、窒化ケイ素は高熱伝導率材料であることを世界に先駆けて発表しました。同時に、ピエール・マリーキュリー大学の研究グループとの共同研究を通じて、セラミックス内の単結晶粒子の熱伝導率を光熱反射率顕微鏡により測定し、窒化ケイ素の高熱伝導性や熱異方性が明らかになりました。
1.ミクロン領域の熱伝導率測定装置 ( 光熱反射率顕微鏡 )
ミクロン領域の熱伝導率測定装置
2.2500℃で焼成した窒化ケイ素焼結体の粒子
2500℃で焼成した窒化ケイ素焼結体の粒子
矢印で示した粒子に加熱ビームを照射して熱伝導率を測定しました。
3.窒化ケイ素粒子上で得られた熱の流れ ( 位相変化 )
窒化ケイ素粒子上で得られた熱の流れ
熱の位相変化から得られる熱伝導率はC軸方向で180W/m℃、C軸の垂直方向で70W/m℃でした。
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