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産総研中部センター
 
新しいセラミックスの燃料電池
 
当センターでは、平成5年に燃料・空気混合ガス発電を可能にする単室式燃料電池の概念を世界で初めて提案しました。従来の燃料電池では燃料ガスと空気を別々に供給して発電するのに対して、本燃料電池ではそれらを混合ガス中で発電できるため、(1) 電池構造を単純・小型化でき、(2) 電解質を薄膜化せずに電気抵抗を低減でき、(3) 燃料ガスに炭化水素を容易に使用できる特徴を持っています。これらの研究成果は、平成12年に米国科学誌「サイエンス」に掲載され、国内外から大きな反響を受けました。今後は、上述の特徴を生かして、本燃料電池を自動車や携帯電話などの移動用発電器等に適用するための材料やシステム開発を行っていく予定です。
従来の燃料電池タイプ発電の解説図 新規な燃料・空気混合ガス発電の解説図
下の写真は、燃料電池を450℃に加熱する電気炉で、その内部に燃料電池本体、及びブタン・空気混合ガスラインが設置されています。燃料電池材料として、電解質にはセリア系セラミックス、ニッケル・セリア複合電極、及びコバルト系酸化物電極が使用されています。
燃料電池を加熱する電気炉 燃料電池を加熱する電気炉
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