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電波探知機用絶縁体・高周波絶縁セラミックス / ステアタイト
 
高周波絶縁ステアタイト
高周波絶縁ステアタイトは特殊磁器と呼ばれ、滑石 ( タルク / 3MgO・4SiO・2H2O ) のシャモット ( 焼粉 ) を主成分に、可塑性粘土、炭酸バリウムなどを含む珪酸マグネシウム ( MgO・SiO2 ) を主成分とする素地です。焼成温度はSK12 ( 1360℃ ) 近傍です。昭和16年陶磁器試験所にて、ステアタイトによるレーダー用高周波絶縁体の戦時研究が行われ、昭和19年、保野福太郎と熊沢靖一らは電波兵器の高周波絶縁体の試作品を完成させました。しかし、研究は敗戦直後中止になり、試作品、データは全て処分されました。
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