公開シンポジウム(2023年10月10日(火))


講演内容の詳細

タイトル: 光機能性微粒子を題材としたデータ駆動開発の取り組み事例の紹介
講師: コニカミノルタ株式会社 山本 昌一
概要: 微粒子は冷暖房の省エネルギーを実現する遮熱フィルム、オンデマンド加飾が可能で廃棄の少ない色材、センサーなどへの応用が期待されている。しかし、所望の機能を実現する光学材料の開発には多く研究期間を要する問題があった。本講演では、超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)における計算科学・機械学習・高速試作プロセスを活用したナノ粒子分散材料開発をベースに、社内におけるデータ駆動型開発事例の紹介、今後の展望について議論を予定する。

タイトル: カーボンナノチューブ線材の多角的構造解析と電気伝導性
講師: 古河電工株式会社 山崎 悟志
概要: カーボンナノチューブ(CNT)は、その軽さと電気伝導性の高さから、次世代の軽量電線として期待されている。その一方で、電気伝導性を司る構造がナノサイズからマイクロサイズまで複数あり、そのメカニズムは複雑である。今回は、超超プロジェクトにて実施した構造の異なるCNT線材について構造解析を行った結果とその電気伝導性について紹介する。

タイトル: レゾナックにおけるマテリアルズインフォマティクスの活用状況と今後の展望
講師: 株式会社レゾナック 奥野 好成
概要: レゾナックでは計算情報科学研究センターが中心となってマテリアルズインフォマティクスの活用を進めてきた。データ駆動型サイエンスを進めるべく、データサイエンティストの育成、電子実験ノートや統計解析ソフトの導入、MIスタートアップとの連携、データベース構築、最先端AI技術の獲得、MIプラットフォームの構築、AIウェブアプリの現場展開、機械学習オペレーションの導入、等を強力に進めてきた。これら取り組みの詳細と今後の展望を紹介する。