創薬基盤研究部門

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研究部門長あいさつ


研究部門長 織田 雅直

研究部門長  織田 雅直
 〜 創薬や再生医療に求められる新たな技術の開発と産業化を目指して 〜

 我が国では急速に少子高齢化が進んでおり、迅速な社会復帰を可能とする疾患の早期診断・早期治療など、適切な個の医療の実現・充実が求められています。また、医療・介護・予防分野でのICT利活用を加速し、世界で最も便利で効率的なシステムを作り上げること、さらに、健康・医療分野においては、世界最高水準の技術を維持し、医薬品・医療機器産業の国際競争力を向上させ、我が国のリーディングインダストリーへと発展させることが求められています。これら課題について、その解決に必要な技術開発が求められているところです。

 2015年4月から産業技術研究所は国立研究開発法人となり、また第4期中期計画期間を迎えています。
 第4期にあたり、我が国の課題解決に求められている創薬基盤技術の開発および医療基盤・ヘルスケア技術の開発を担うため、創薬基盤研究部門は平成 27年 4月 1日に設立されました。つくばセンターと臨海副都心センターの2つの拠点で研究開発・技術開発を展開しています。
 創薬基盤研究部門は、旧糖鎖創薬技術研究センター、旧幹細胞工学研究センターおよび旧ゲノム情報研究センターの研究資源・人的資源を継承しています。我々が強みとする糖鎖解析技術、幹細胞工学技術およびバイオインフォマティクス技術をさらに進展させるため、①糖鎖の差異を用いた疾患の診断マーカー開発と診断薬への展開、②安全なヒト幹細胞樹立法の開発、③幹細胞から作り出した細胞・組織・器官を創薬スクリーニングや再生医療へ応用するための効率的な幹細胞分化誘導技術の開発、④ゲノム情報から疾病因子を効率よく推定するバイオインフォマティクス技術の開発などを行います。
 また、我々が得意とするこれら3つの技術を融合させることで新たな技術の開発も積極的に行うつもりです。さらに、他の専門分野の技術を取り入れることで分野を超えた融合技術の開発も積極的に実施したいと考えています。


 我々はすでに、独自に開発した糖鎖解析技術を用い、ひと肝臓の線維化(肝硬変)の進行状況を血液から診断する検査薬を企業と共同で開発し商品化(保険収載)した実績を持っています。また、糖鎖解析技術とヒト幹細胞樹立技術とを融合させ、iPS細胞を特異的に検出する技術を開発し、企業と共同で検出試薬として商品化した実績を持っています。
 今後も、私たち創薬基盤研究部門は、社会の要望や産業界・企業の方のニーズをお聞きしながら、新たな技術開発を行い、得られた成果を産業界・企業へ橋渡しします。


 皆様からのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
 
平成 27年 4月
創薬基盤研究部門 部門長 織田 雅直