創薬基盤研究部門

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ペプチド創薬研究ラボ [ 所在地:つくばセンター(中央) ] 

現在の医薬品市場で大きな地位を占めつつある抗体医薬品は、標的分子の枯渇や投与経路の制限、価格等、様々な面で問題が指摘されています。これらの問題を克服する次世代医薬品として、近年、低分子化合物より大きく、抗体より小さい中分子ペプチドが注目されていることを受け、当研究ラボでは、高度なノウハウを必要とするペプチドディスプレイ技術を駆使し、幅広い疾患への応用を進めています。創薬シーズ創出のスピード向上や、未だ有効な治療薬のない疾患における創薬の可能性を追求し、新薬創出に貢献したいと考えています。

研究課題

IF7-SN38による悪性腫瘍治療
IF7-SN38による悪性腫瘍治療

悪性腫瘍標的抗がん剤の開発

 悪性腫瘍の増殖・浸潤の過程では、必要な栄養と酸素を得るために新生血管が誘導されます。悪性腫瘍内の血管は、正常組織の血管とは異なるマーカーを発現していますが、現在知られている最も特異的悪性腫瘍血管表面マーカーはAnnexin 1です。当研究ラボでは、ファージディスプレイ技術によって得られたペプチドIF7がAnnexin 1に結合することを発見しました。抗がん剤SN38を結合したIF7-SN38は、担がんマウスの腫瘍部位に迅速に集積し抗がん作用を示すことから、IF7は今までにないがん標的ドラッグデリバリーシステムとして、副作用の少ない抗がん剤開発へ応用可能であると期待されます。現在、IF7-SN38は臨床試験に向けて準備中です。

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子宮内膜症治療薬の開発

 子宮内膜症は、生殖年齢の女性の10〜15%が発症する疾患であること、また不妊の原因となるのみならず卵巣がんリスクを増大させることなどから、大きな社会問題となっています。しかし、発症機序が解明されていないために根本的な治療薬が未だ存在していません。また、患者さんの負担が少なく正確な診断法の確立も求められています。これらの社会ニーズに応えるべく、当研究ラボではファージディスプレイを用いて、治療薬への応用が期待できる子宮内膜症標的ペプチドを同定しています。現在、同様の手法を用いて子宮内膜症の診断マーカーを開発中です。

PERISS法の概念図、各種消化酵素で分解されないInhibitor Cystine Knot型ペプチドGTx1-15

新規ペプチドディスプレイ法(PERISS法)を利用したイオン・チャネル等を標的とするInhibitor Cystine Knot型ペプチド医薬品の創製

 神経や筋肉など様々な細胞の機能を調節しているイオン・チャネルは、次世代の創薬標的分子として世界的に注目が集まってきています。
 当研究ラボは、各種消化酵素に分解されにくいという性質を持つInhibitor Cystine Knot型ペプチドに注目、PERISS法によりイオン・チャネルを標的とする経口投与可能なペプチド医薬品創製を試みています。
 また、イオン・チャネルとペプチドの相互作用の評価を行うために、大腸菌を用いた新しい電気生理学的手法を開発しています。


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研究成果

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グループの構成メンバー

顔写真 役職・名前 メールアドレス、ホームページ
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研究ラボ長
福田 道子(Michiko FUKUDA)
メールアドレスメールアドレス
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招聘研究員
野中 元裕(Motohiro NONAKA)
メールアドレスメールアドレス

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