植物機能制御研究グループ
トピックス

プレス発表(論文発表):マメ科植物の葉が動くしくみに迫る~ダーウィンらが注目した植物の運動力の謎解明へ~(2023年3月31日)

奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域の中田 未友希助教、出村 拓教授らは、アカシア園芸の高原 正裕研究員、秋田県立大学の津川 暁助教、当グループの坂本 真吾主任研究員らと共同で、マメ科植物の葉の運動を駆動する細胞が、他の細胞にはない特殊な細胞壁構造を持ち、葉の運動を駆動する細胞が伸展・収縮する際に細胞壁にあるスリットが開閉することを発見しました。詳しくはこちらから。 この成果は米国の植物生理学会の学会誌であるPlant Physiology誌オンラインサイトに2023年2月28日に公開されました。


新メンバーが加わりました(2023年4月1日)

貴嶋紗久研究員、山本宏招聘研究員が着任しました。



メンバーの異動(2023年3月1日)

当グループ主任研究員だった鄭貴美さんが、北海道センターの植物分子工学研究グループに異動しました。



プレス発表(論文発表):電気機械穿孔による遺伝子導入法の開発に成功(2022年10月21日)

植物の機能改変には、遺伝子をはじめとした分子を植物細胞へ導入する方法の開発が重要です。九州大学の山西陽子教授らとの共同研究により、電界誘起気泡をもちいて機械的刺激と電気刺激を同時に細胞に与え、遺伝子を導入する新しい手段を開発し、藻類等に使用可能であることを実証しました。
本研究成果はLab on a Chip誌に発表しました。
本研究成果はJST-CRESTプロジェクトによるものです。
詳細はこちらから。
産総研によるプレスリリースはこちらから。



坂本真吾主任研究員がリグニン学会奨励賞を受賞しました!(2022年10月8日)

「植物バイオマスの改良を目指したリグニンの質的・量的制御技術の研究開発」に対する受賞です。木化制御技術の開発や、非従来型リグニンモノマー導入植物の開発に関する研究が評価されたものです。
詳細はこちらから



論文発表:混ぜるだけでタンパク質分子を封入可能なDNA修飾金ナノ粒子結晶の作製に成功(2022年9月7日)

名古屋大学の田川美穂准教授らとの共同研究により、タンパク質を簡便、迅速に封入可能なDNA修飾金ナノ粒子結晶を開発し、植物のゲノム編集の担体として使用可能であることを実証しました。 本研究成果はSoft matter誌に発表しました。本研究成果はJST-CRESTプロジェクトによるものです。 詳細はこちらから。 名古屋大学によるプレスリリースはこちらから



グループが新体制に(2022年4月1日)

光田展隆が副部門長 兼 植物分子工学研究グループ長(北海道センター)に就任し、グループ長が藤原すみれに交代しました。光田とは今後も共同研究等で連携していきます。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。



産総研論文賞を受賞しました!(2022年3月31日)

坂本真吾主任研究員、光田展隆研究グループ長、当グループOBの中田未友希の連名受賞です。詳細はこちらから



論文発表:バイオマスエンジニアリングのための植物細胞壁操作技術(2021年11月8日)

植物の細胞壁(リグノセルロース)を操作するバイオマスエンジニアリングの手法について、WT-based approach, Mutant-based approachに大別し、総説としてまとめました。詳しくはこちらから



論文発表:ゴムノキの化学刺激によるラテックス増産の分子メカニズム(2021年9月13日)

パラゴムの木からのラテックス生産においては、エチレン誘導物質による化学刺激が行われています。この刺激によってラテックスの収量は増加する一方で、過剰な刺激による植物体への影響が深刻です。そこで本研究では、パラゴムの木によるラテックスのさらなる生産性の向上と持続的な生産につなげようと、化学刺激によってどのような遺伝子の発現が変動しているのか網羅的遺伝子発現解析を行いました。詳しくはこちらから



論文発表:ポプラと亜麻の遺伝子を同時検索できるデータベースを開発(2021年5月7日)

ポプラなどの広葉樹の屈曲部位や亜麻などの繊維作物の師部にはセルロースに富んだ特殊な繊維がつくられるます。遺伝子レベルでのこの形成メカニズムはよくわかっていませんが、これらの植物での遺伝子発現データを同時に検索できるデータベースFIBexDBを開発しました。詳しくはこちらから



論文発表:一次細胞壁を増やした植物を作る(2021年5月7日)

以前の論文にて植物の一次細胞壁形成を制御する解明としたERF転写因子を野生株背景で発現させ、一次細胞壁を増やした植物を作出することに成功しました。この植物では思いがけずリグニンが減少し、S/G比も大きく変化するすることがわかりました。将来的には一次細胞壁の割合が比較的高い単子葉類での応用利用につながるかもしれません。本成果はFrontiers in Plant Science誌に発表しました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳しくはこちらから



論文発表:リグニン改変植物を作る(2020年6月17日)

様々な生物種の遺伝子を使って、細胞壁中のリグニンが改変された植物を探索する系を確立しました。なかには天然のリグニンにはない芳香族化合物を取りこんだ新しい細胞壁を作る植物も見つかりました。本成果をBiotechnology for Biofuels誌に発表しました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳しくはこちらから



論文発表:ソバのプロトプラストで実験をする(2019年12月17日)

ソバのプロトプラストを単離してトランジエントアッセイなどの実験を行う系を確立しBreeding Science誌に発表しました。詳しくはこちらから





(一財)バイオインダストリー協会バイオインダストリー奨励賞受賞(2019年10月9日)

 光田展隆 研究グループ長が「植物細胞壁形成を制御する因子の同定と応用研究」により、 (一財)バイオインダストリー協会(JBA)バイオインダストリー奨励賞を授与されました。JBAによる記事はこちらから:受賞者決定受賞者紹介


写真は(一財)バイオインダストリー協会提供

論文発表:茎の強度を精密に測る(2019年8月5日)

植物の茎の強度を精密に測定する引張り試験法について、あらためてそのプロトコルをまとめてbio-protocol誌に発表しました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳しくはこちらから





プレス発表(論文発表):リグニンのない木質を形成?!(2018年10月2日)

植物の一次細胞壁形成を制御する転写因子を同定し、二次細胞壁を一次細胞壁に置き換えることに成功しました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳しくはこちらから。この研究成果はNature Plants誌に発表しました。論文はこちらから。本論文に対してペンシルバニア州立大学のコスグローヴ教授が論評を寄稿されています。 詳しくはこちらから日本語による解説記事も出版しました。


論文発表:茎の剛性を手軽に測る(2018年6月14日)

シロイヌナズナをはじめとする比較的やわらかい植物の茎の剛性を安価かつハイスループットに測定する実験系を開発しFrontiers in Plant Science誌に発表しました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳しくはこちらから


グループが新体制に(2018年4月2日)

グループ長が光田展隆に交代しました。鈴木馨 前グループ長(副研究部門長)は研究グループ付として引き続きグループに残ります。高木優 元グループ長が招聘研究員としての活動を終え客員研究員となりました。その他一部メンバーの入れ替え等がありました。




『研究成果ピックアップ』に新しい記事を掲載(2018年1月4日)

2017年の代表的な研究成果の一つとして、「シロイヌナズナ窒素再配分の制御機構に関与する転写因子の機能解明」を紹介しています。


鈴木馨 グループ長らの論文がGoogle Scholar Metrics Classic Papers "2006 Classics in Botany" に選出(2018年1月4日)

鈴木馨 グループ長らの論文
Nakano, T., Suzuki, K., Fujimura, T., Shinshi, H.
Genome-wide analysis of the ERF gene family in Arabidopsis and rice.
Plant Physiol. 140: 411-432. 2006.
が、2006年のBotany分野において10年間に引用された回数上位10本の論文の一つに選出されました。


『研究成果ピックアップ』に新しい記事を掲載(2016年12月22日)

2016年の代表的な研究成果の一つとして、「花と葉の表面クチクラを作り分けて高蓄積を誘導」を紹介しています。


『論文の引用動向分析からみた、世界で影響力を持つ科学者』に高木優 招聘研究員が今年も選出(2016年4月15日)

トムソン・ロイター社が2003~2013年の11年間に発表された学術論文を基に「世界で影響力を持つ科学者」を約3,000人選びました。Plant & Animal Scienceで高木招聘研究員が今年も選ばれています。


プレス発表(2016年3月29日)

 永利友佳理 元特別研究員、高木優 招聘研究員らが
「葉表面の気孔の閉じ具合を調整しオゾン耐性を強化」
-大気汚染物質に強い作物の開発を目指して-
というタイトルでプレス発表を行いました。詳細はこちらから


プレス発表(2016年1月27日)

 坂本真吾 特別研究員、光田展隆 主任研究員らが
「イネの遺伝子を使ってポプラの木質を増強」
-木質由来の燃料や材料の高効率な生産と高強度木材の開発を目指して-
というタイトルでプレス発表を行いました。本研究成果はJST-ALCAプロジェクトによるものです。詳細はこちらから


日本植物学会特別賞(技術)受賞(2015年9月7日)

 光田展隆 主任研究員、高木優 招聘研究員らが「植物転写因子リソース開発」の功績により、 日本植物学会特別賞(技術)を授与されました。


日本植物生理学会奨励賞受賞(2015年3月20日)

 光田展隆 主任研究員が「植物転写因子研究」の功績により、 日本植物生理学会奨励賞を授与されました。


『論文の引用動向分析からみた、世界で影響力を持つ科学者』に高木優 招聘研究員が選出(2014年7月30日)

トムソン・ロイター社が2002~2012年の11年間に発表された学術論文を基に「世界で影響力を持つ科学者」を約3,200人選びました。Plant & Animal Scienceで高木招聘研究員が選ばれています。


日本植物細胞分子生物学会学術賞受賞(2013年7月9日)

 高木優 招聘研究員の長年にわたる「植物転写因子機能ネットワークの解明」 の功績が高く評価され、日本植物細胞分子生物学会より学術賞が授与されました。 過去の受賞者一覧はこちらから


研究室移転(2013年6月1日)

 当グループの研究室は、これまで産総研つくばセンターの第4事業所と第6事業所に分散していましたが、この度、第6事業所6-8棟に移転し集約しました。


プレスリリース(2013年05月24日)

植物の表面を覆うクチクラ形成に重要な制御遺伝子を発見
植物を風雨、乾燥、紫外線、病害から守るクチクラの形成制御システムを解明


プレスリリース(2012年11月19日)

植物の背丈や葉、実のサイズを決める機構を解明
3つのタンパク質のバランスが植物細胞の伸びを調節


グループが新体制へ(2012年4月1日)

 高木優が埼玉大学教授に就任し、これにともないグループ長が鈴木馨に交代しました。高木は引き続き当グループにおけるCRES-T技術を中心とした転写因子研究を代表・統括していきます。また、新たなメンバーも迎えました。このようにグループの体制がより充実し、転写因子研究に留まらない植物機能制御に関する多面的な研究開発を進めるグループとして再出発しましたので、グループ名を「遺伝子転写制御研究グループ」から「植物機能制御研究グループ」へと変更しました。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。


日本植物細胞分子生物学会技術賞を受賞(2010年9月1日)

 当研究グループの高木優、光田展隆が「新しい遺伝子サイレンシング法(CRES-T)を用いた転写因子機能解析法の開発と応用」によって日本植物細胞分子生物学会技術賞を受賞しました。当グループOBの松井恭子氏、小山知嗣氏、平津圭一郎氏も連名受賞しています。




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