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研究グループ紹介 Group Introduction

脳機能調節因子研究グループ

研究紹介

私達のグループは、高次機能を司る脳神経において、その機能発現に重要な役割を担っているタンパク質やシグナル分子、生理活性ペプチドを同定・解析します。さらに、それらのタンパク質を利用して、脳神経疾患の治療のための創薬に貢献することを目指しています。この目標達成に向けて、私達は以下のテーマに基づいて研究を進めています。

1.脳神経系におけるエピジェネティクス制御因子の機能解析とその創薬への応用

本研究は、DNAメチル化やクロマチン構造変換といったエピゲノム(エピジェネティクス)制御機構が、脳の発生や高次機能にどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを目指しています。更に、そこから得られた知見を基に、疾患モデル動物の作製など脳神経疾患の治療に貢献する材料の開発を行います。

図1. エピジェネティクス制御因子の機能解析と神経疾患への応用

2.生理活性ペプチドの同定と指向的進化

毒産生生物の生理活性ペプチドは加速進化し多様な構造を有し、神経細胞の機能を調節する能力を持つ分子があります。これまで私達は、ヘビ、アリといった毒産生生物の毒液中の生理活性ペプチドを研究対象とし、これらのペプチドのイオンチャネルブロッカー、酵素阻害剤、抗菌物質としての機能を明らかにしてきました。最近、指向的分子進化の技術を使って、これらのペプチドに新たな機能を付与することにも成功しました。今後もこのような生理活性ペプチドを探索・解析し、医療応用を目指します

図2.生理活性ペプチドの同定と指向的進化

3. 神経分化制御因子の探索

本研究は、神経分化の仕組みを明らかにするために、ヒトに近縁で体のつくりが単純なホヤを用いて行います。外胚葉の運命が神経と表皮に決まる仕組み、神経が中枢神経系と末梢神経系に分化する仕組みの解明に取り組みます。神経分化制御因子を同定し、神経分化に関わる遺伝子ネットワークの解明を目指します

図3. 神経分化制御因子の探索

業績リスト

2024年2023年2022年2021年2020年2019年以前

技術シーズ紹介

メンバー