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研究グループ紹介

DAILAB(創薬資源探索研究ラボ)

トピックス・お知らせ

平成27年4月1日 研究紹介をリニューアルしました。
   

研究紹介

 永久に増殖し続けるガン細胞と比較して、正常な体細胞は、限られた回数しか分裂できません。我々の研究の目的は、正常細胞における細胞増殖の制御の仕組みとその破綻の原理を理解することにあります。 我々の研究グループでは、ヒト正常細胞と、様々な形質のガン化した細胞を用いて、細胞の寿命とガン化に特異的な因子の役割を解析してきました。我々が初めてクローニングした、熱ショックタンパク質ファミリーに属するモータリン(mortalin)は、シャペロン効果やミトコンドリア輸送、エネルギー生産など様々な生命活動に重要な働きを担っています。モータリンは正常細胞では細胞質全体に分布するのに対し、ガン細胞では、核膜の外側に分布し細胞内局在が異なっています。我々は、ガン細胞においてモータリンが正常型p53の機能を不活性化する事を見出しており、将来的なガン治療の標的分子になると考えています。また、我々がクローニングしたタンパク質CARFについても、p53及びDNA損傷応答経路を調節している重要な働きを持っていることを示してきました。CARFは、ARF、p53、HDM2、p21等多種のタンパク質と相互作用し、細胞の増殖と停止をもたらすことがわかってきました。細胞増殖におけるモータリンとCARFの機能解析に加えて、正常な細胞をより長生きさせ、ガン化した細胞の寿命を短くするような、細胞寿命の制御技術の確立を試みています。ペプチド因子、ノンコーディングRNA、細胞内抗体、天然物の探索・解析など幅広いアプローチを通して、細胞寿命の仕組みの解明と健康で長寿を全うするための技術開発に取り組んでいます。近年の幹細胞研究における進展は極めて速く、試験管内や培養細胞系(in vitro)、及び動物実験等(in vivo)において、効果的に細胞を標識する技術の改良が追いついていない現状があります。我々は既に、能動的に細胞内へ取り込まれる性質を持つ抗モータリン抗体を量子ドットと結合させることにより、モータリンタンパク質を発現する細胞への自発的な細胞内取り込み機能を有する細胞特異的標識分子(i-QDs)を開発しました。このi-QDsについて、間葉系幹細胞(MSCs)、及び昨今話題となっているiPS細胞を対象とした様々な検討を行い、それらに対して、副作用等の毒性をもたらすことなく、高感度且つ高効率で細胞染色を可能とする技術開発に取り組んでいます。このことにより、ある程度の長さの期間を要とするような、生きた生体内における分子レベルでの挙動に基づく直接的診断や、投薬治療等に貢献するものと期待しています。

開発技術

  1. ヒトやマウスの正常細胞・ガン化細胞を用いた培養技術および分子生物学への応用
  2. 正常ヒト細胞の不死化に向けた技術開発
  3. ガン治療に向けた試薬の開発
  4. 高解像度タンパク質相互作用イメージング技術の開発
  5. 機能性RNAや細胞内抗体を用いた細胞スクリーニング技術の開発
  6. In vitro and in vivo imaging

がんやバイオイメージングのためのモータリンの研究

QOL改善を目指したバイオメディカル研究

CARFを細胞老化と形質転換を制御する

業績リスト

2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年

メンバー

氏名 役職 氏名 役職
ワダワ レヌー 首席研究員 研究ラボ長兼務    
カウル スニル   吉成 幸一  
Singh Rajkumar