近年、世界のエネルギー需要の急激な伸びと将来的な原油の供給不安のため、原油が高騰しており、また、京都議定書に示されているように地球温暖化防止のため温室効果ガスの大幅な低減が急務となっています。そのため経済産業省の『新・国家エネルギー戦略』では、運輸エネルギーの次世代化計画において 2030 年に運輸部門の石油依存度が 80 %程度となることを目指し、その主流をなす自動車の燃料多様化と燃費の着実な改善が重要と報告されています。
各種バイオ燃料や化石資源起源のクリーン化改質燃料などの自動車用新燃料の普及はこのようなニーズに答えるものであり、そのためには、産学官一体の協力の下に新燃料や自動車技術の研究開発について、燃料や排出ガスなどの総合的評価を行い、新燃料の規格を作成するとともにその品質を確保することが極めて重要です。
新燃料自動車技術研究センターはこのような考えのもとに、(1)エンジンの研究開発と技術実証、(2)新燃料規格の確立と品質の確保、(3)排出ガスの評価規格の確立、の各研究課題に取り組み、 経済産業省、 自動車業界及び燃料業界とも十分な連携をとりながら、 2015 年からの重量車燃費基準や 2016 年以降に予定されているポストポスト排気ガス規制のクリアを目指します。さらに、開発する新燃料とその関連技術を海外に普及するため、国際共同研究( ERIA,IEA, フランス CNRS など)を進めるとともに多数の国外研究者の受け入れや派遣を行い、人材育成ネットワークを構築したいと考えております。
職員一同全力で研究開発に取り組む所存ですので、皆様のご指導・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
新燃料自動車技術研究センター センター長 後藤 新一 |