メタンハイドレート研究アライアンス活動報告



■IYPE(国際惑星地球年)ジュニア・サイエンス・カフェ(2009.8.22)


研究員と語らう親子

平成21年8月22日(土)に、IYPEジュニア・サイエンス・カフェが秋葉原クロスフィールド・UDXで開催されました。このサイエンスカフェとは、科学の専門家と子供や一般の方々に身近な場所でジュースやコーヒーなどを飲みながら、また、おやつを食べながら科学について気軽に語り合い、楽しんで知ってもらおうという場です。当日は、小学3年生〜6年生の親子を対象とし、家で使われているガスや電気のもととそれらの違いや日本のエネルギーの大半が海外からの輸入によっていることをクイズ形式で説明をしました。また、新しい天然ガス資源として期待されているメタンハイドレートについて、氷との違いや人工メタンハイドレートの燃焼実験等を行ったり、結晶模型を作ったりしながら、親子で勉強していただきました。

(事務局 小野 晶子)





■第1回ガスハイドレート産業創出イノベーション講演会(2009.7.27)
 (第2回メタンハイドレート研究アライアンス講演会)


講演風景

平成21年7月27日に産総研臨海副都心センターにおいて平成21年度第1回ガスハイドレート産業創出イノベーション講演会を開催しました。今回は、ガスハイドレートの基礎研究分野の先端研究をテーマとして、横浜市立大学横山晴彦教授、慶應義塾大学大村亮准教授および産総研竹谷敏主任研究官から、話題提供していただきました。 横山教授の「過冷却水における水のガスハイドレート構造」では、過冷却水の動径分布関数を求めた結果、過冷却状態において水分子は正五角形水素結合構造を基本骨格とするガスハイドレート構造を有している可能性を示唆しました。大村准教授の「ハイドレートに関する熱工学的研究」では、液体燃料プール火炎を炭酸ガスハイドレートによって消火した実験結果と火炎伝搬速度の解析から、炭酸ガスハイドレートの消火剤としての利用が期待できること、竹谷主任研究員からは「粉末X線回折法を用いたガスハイドレートの構造安定性」と題し、低温における自己保存効果を結晶学的観点から解析した結果が紹介されました。21名の参加者によって、熱心な質疑応答が行われました。

(事務局 小野 晶子)





■「タービダイト層巡検」報告(2009.7.1)


日南海岸猪崎における砂泥互層の観察

メタンハイドレート研究センターのアライアンス活動の一環として、平成21年7月1日(水)〜3日(金)の3日間、産総研、日本オイルエンジニアリング、および石油天然ガス・金属鉱物資源機構の研究者の計11名で、地質巡検を宮崎県日南地域で行いました。
今回の巡検は、日本周辺海域において孔隙充填型メタンハイドレートの胚胎層となっているタービダイトの特徴を、地質を専門としない研究者に観察してもらい今後の貯留層特性評価に役立ててもらう目的で行いました。この目的のため、形成時の環境が異なる砂泥互層のそれぞれの特徴や、砂層の堆積構造と脱水現象によるラミナの攪乱、未固結/固結による断層構造の差異、厚層理砂岩や厚層理砂岩中に形成された炭酸塩ノジュールなどを、青島〜小内海の海食台、鵜戸神宮周辺および大堂津猪崎の海岸露頭で観察しました。
この巡検の成果は、今後の貯留層特性の評価に活かされます。

(貯留層特性解析チーム 皆川 秀紀)





■第1回メタンハイドレート研究アライアンス講演会開催される(2009.6.15)


講演中のNadim博士と講演を聴講する皆さま

平成21年6月15日に東京大学本郷キャンパス工学部4号館にて、ノルウェーのジオハザード国際センター所長であるFarrokh Nadim博士にStoreggaの大規模地すべりを基にしたジオハザードに関する講演をしていただきました。彼によれば、Storeggaでの大規模地すべりは地震によって引き起こされた可能性が高く、メタンハイドレートの分解に伴う可能性は低いとのことでした。また、リスク評価として津波による影響や中小規模の地すべり等の頻度について評価した結果を示すなど、リスク評価の基本的な流れを紹介していただき、有意義な講演会となりました。
なお、本講演会では、東京大学工学系研究科開発機械学研究室に協賛いただきました。お世話いただいた関係者各位に感謝申し上げます。

(副研究センター長 天満 則夫)







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