沿岸海洋研究グループとは
開発により損なわれた自然環境を積極的に修復・再生し,健全な生態系の回復や持続的な利用が可能な活動空間を創生する技術開発が求められています。
★沿岸海洋研究グループでは
私たちの研究グループは,地質情報研究部門の研究グループとして,部門が掲げる「都市沿岸域」重点課題を展開します。
そのため,瀬戸内海沿岸環境技術連携研究体として中国センターに拠点を置き,これまで30年間にわたって築いてきた地域連携のネットワークを深めながら,疲弊した瀬戸内海の水・底質や生態系を回復・修復し,持続的な利活用を再び可能とするための技術の開発や実用化支援を目指しています。
また,公開可能な調査・観測データについてデータベース化を進め,インターネット等で広く社会に提供しています。
谷本照己(グル−プリ−ダ)
沿岸海洋研究グループではつぎのような研究を行っています。
- 生物生息場を修復・改善し多様性を回復する要素技術の開発
環境浄化に適した鉄鋼スラグの海域での利用を拡大し、直立護岸におけるスラグパネルを利用した環境修復技術の開発、アマモ場造成のため、高炉スラグと製鋼スラグの人工アマモ場基盤材への適用性について現場海域と阿賀臨海実験場において研究しています。また、大阪湾奥部のように極めて停滞性が強く汚濁が進行した都市型人工停滞性水域の流れを活性化して海水交換を促進する流況制御技術を水槽実験により検討しています。
- 沿岸生物生息場の物理環境の解析、藻場モニタリング技術の高度化
海田湾における海上浮体実験室により取得した長期連続環境データの解析を継続し,水質変動に関する環境評価を行っています。また,超音波を利用した装置により藻場分布を遠隔的に計測する手法の検討と現地海域における藻場分布の把握を行っています。さらに,10年間にわたる海岸生物調査を継続しながら,調査結果をもとに海岸生物調査マニュアル作りを目指しています。
- 地球規模変動の地域発現予測に関する研究
地球規模(グローバル)変動に対する沿岸海域の応答特性を解明し、将来環境予測を行うための研究を行っています。このために、過去の水質データの解析やグローバルな変化から埋め立て等局所的変化までの幅広い環境要因変化に対する物理・生物環境の応答を、湾、灘等の規模から瀬戸内海全域規模レベルまで把握できるモデルの開発を行っています。
連絡先:
〒739-0046 広島県東広島市鏡山三丁目11-32
独立行政法人 産業技術総合研究所
地質情報研究部門 沿岸海洋研究グループ
電話:082-420-8261
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