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イベント案内


健康工学研究センター研究成果発表会のご案内

 少子高齢化が進む日本の社会において、持続的に安心して豊かな人間生活の営みを可能にする健康に関する問題は国民の大きな関心事です。平成17年4月に、四国を拠点として発足しました健康工学研究センターでは、病気とは言えないがその直前の状態(未病)にある患者候補の生理的状況を理解し、発症を予防する先端的な疾患予知診断技術の確立を目指す一方、身近な生活圏に存在するさまざまなリスク要因を排し安心して暮らせる技術開発の研究を推進し、その成果を社会に還元していくことを目標としています。また、20年度からは、関西を拠点とする旧ヒューマンストレスシグナル研究センターと合流し、その活動を広げてきました。
 平成21年度をもって、健康工学研究センターの設置期限を迎えるに当たり、本研究成果発表会を企画いたしました。これまでの研究成果を発表するだけではなく、新たな発展をめざして、共同研究や研究交流を広める会にしたいと考えております。
 御多忙の折とは存じますが、多数のご来場をお待ちしております。



日  時 : 平成21年12月8日(火) 10:00〜17:30
場  所 : サンポートホール高松 第1小ホール (JR高松駅前)
        〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー
        TEL:087-825-5000 FAX:087-825-5040
主  催 : 独立行政法人 産業技術総合研究所 健康工学研究センター
共  催 : 独立行政法人 産業技術総合研究所 関西センター、四国センター
参加費  : 無料 (定員:300名)

プログラム

10:00〜10:10  開催挨拶 センター長 国分 友邦 他

10:10〜10:50 健康工学研究センター副センター長 馬場嘉信
 「ナノバイオ技術が拓く”健幸”産業」
ナノテクノロジーを駆使したバイオ技術の進歩により、疾患の超早期診断、手術中がん転移診断、がん幹細胞診断など医療分野に大きな変革をもたらしている。さらに、これまでの治療に基づく医療から予防医療への転換と”健幸”産業の創出が期待されている、本講演では、最先端研究開発支援プログラムに採択された革新ナノバイオデバイスの開発研究と”健幸”産業を創出するためのシステムバイオロジー用新規デバイス開発などについて紹介する。

10:50〜11:20  生体ナノ計測チーム長 石川 満
「ものづくりと光分子科学の架け橋、分子およびナノ粒子から細胞まで」
当研究チームの成果は、基礎科学としてナノ粒子の光物理科学とその分子可視化への応用から、ものづくりとして生体分子の解析および細胞診断のツール開発まで多岐にわたる。共通する主要なキーワードは光である。その意味で、当チームの取組みは光技術の生体ナノ計測への、ひいては健康工学への展開と要約することができる。本講演では、基礎科学およびものづくりの課題の中から代表的な成果を紹介する。

11:20〜11:50  バイオデバイスチーム長 大家 利彦
「健康状態の見える化に挑むバイオものづくり、バイオマーカーの高精度解析に向けて」
日常的な健康の維持管理に用いるデバイスでは、ごくわずかな健康状態の変化を検出しうる高い精度・感度と同時に、測定の簡便さや低コスト化が要求される。本講演では、その実現に向けて開発中のマルチマーカー解析チップ、極微量サンプル用インジェクター、そしてこれらを支えるバイオものづくり技術を紹介する。

11:50〜12:20  バイオマーカー解析チーム長 片岡 正俊
「バイオマーカー解析に向けたマイクロチップ基板の応用」
当研究チームでは、健康維持のための予知診断技術・デバイス開発に向けたバイオマーカー解析へのマイクロチップ基板の応用を行っている。血液中の各種バイオマーカーを検出するため、マイクロ流路を用いた微細空間での抗原抗体反応系の構築とその応用、電気泳動による糖解析を行っている。さらに細胞チップによる迅速・超高感度な原虫感染診断法の構築の研究成果を紹介する。

12:20〜13:30  昼食(休憩)

13:30〜14:00  ストレス計測評価研究チーム長 脇田 慎一
「バイオチップによるストレス計測評価への挑戦、プロトタイプ開発に」
当研究チームは、チップ設計研究、チップ作製技術、微小流体制御の基盤研究を行い、その成果を基に、企業との研究連携によりプロトタイプ開発を数多く実施してきた。我々の成果が産業技術として展開できたのは、微小な場で支配する表面物性の制御に関して蓄積された知識である。本講演では、各種プロトタイプ開発を至ったラボチップ・バイオセンサ研究開発の中から代表的な成果を体系的に紹介する。

14:00〜14:45  【特別講演】 国立精神・神経センター総長 樋口輝彦 先生
          「ストレスとこころの病-うつ病を中心に-」

14:45〜15:15  精神ストレス研究チーム長 増尾 好則
「心の健康:ストレスと精神・神経疾患」
当研究チームは、ストレスから精神・神経疾患に至る過程の機序解明およびストレス計測評価技術の開発に資するため、ストレスマーカーの探索評価を行ってきた。実験動物に各種ストレスを負荷した後、網羅的解析を行うことにより、脳および血液の両方で発現変化するストレスマーカー候補群を同定した。現在、ヒト血液での検証を進めており、心の健康工学へ展開する。本講演では、ストレスによる発達障害やうつ病発症に関する代表的な成果を紹介する。

15:15〜15:30  休憩

15:30〜16:00  ストレス応答研究チーム長 岩橋 均
「ストレスバイオマーカーの開発と利用」
多種多様なストレスによる身体の未病診断、食品、薬物などの評価を可能にするストレスマーカーを同定し、当該ストレスマーカーを科学的根拠に基づき検証することで、ストレス評価システムの産業化を目指した研究を行っている。また、開発技術を利用して、工業ナノ粒子の生体影響評価法の開発を行っている。発表会では、最近の成果を紹介する。

16:00〜16:30  生体機能評価研究チーム長 仲山 賢一
「糖鎖・糖脂質による生体制御のメカニズムの解明とその応用」
糖鎖は生体分子の表層に存在する分子であり、細胞・ウイルスの認識や生体の 制御を担っている。このため糖鎖は、健康の維持や疾病に大きく関わっている ことが知られている。従って、糖鎖の持つ機能を明らかとすることは、健康状 態の診断や疾病の治療の開発には重要である。本講演では、糖鎖と糖鎖の相互 作用という独自の視点からの糖鎖の機能解明をはじめとして、糖鎖の機能およ びその発現制御に関する研究を紹介するとともに、一部の研究成果を応用した 実用化研究を紹介する。

16:30〜17:00  健康リスク削減技術チーム長  苑田 晃成
「分子レベルで考える相互作用― 硝酸イオン除去と抗菌・殺菌」
当研究チームでは、身近な生活圏に存在する様々なリスク要因を「大きさ」に分け、それぞれに対して分子レベルで考えた相互作用(空間制御、配位子場設計、錯形成反応、抗原抗体反応など)に基づいたリスク削減技術の開発を行っている。 本講演では、製品に近い「硝酸イオン除去」と基礎研究に近い「抗菌・殺菌」に関する成果を中心に当チームの研究成果を紹介する。

17:00〜17:20  センター長 国分 友邦
「健康工学研究の展開」
産総研は第2期中期目標達成に向けて中期計画において、社会的要請を踏まえた研究戦略の下、研究の重点化を図り、大分類Tにおいて「健康長寿を達成し質の高い生活を実現する研究開発」の推進を図る一環として、平成17年4月四国センターに健康工学研究センターを設立しました。健康工学研究センターでは健康工学という新しい研究開発概念のもと、人間生活における人体の健康維持管理に関する工学的研究を中心として技術開発を進めてきました。さらに平成20年度には設置期限を迎えたヒューマンストレスシグナル研究センターと合流し、より効果的に研究開発を進め本年度センター設置期間の最終年度を迎えました。
これまでの健康工学研究センターの活動の総括をさせていただきとともに、今後の健康工学研究に対する展開についての想いなどを紹介させていただきます。

17:20〜17:30  閉会挨拶
参加費  無料
申込先  研究成果発表会事務局(四国産学官連携センター内)
       TEL:087-869-3530   FAX:087-869-3554 E-mail:htrc-seika20091208@m.aist.go.jp
申込書(PDF:161KB) に必要事項をご記入の上、FAX もしくは E-mail でお申込み下さい。

研究成果発表会
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