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一般の地下水をくみ上げるための井戸のほか,ボーリングで掘った穴のことも井戸または坑井という。調査目的であることを強調する場合は試錐孔ともいう。 目的は地下地質の調査のほか,地下水・熱水・石油・天然ガスなどの採取で,目的別に地熱井・油井・ガス井などとも呼ぶ。 地熱発電用の場合は熱水を取り出す井戸と地下に戻す井戸が別なので,取り出す井戸を生産井,戻す井戸を還元井という。
日本では温泉法という法律により,水温が25℃以上,または特定の成分が規定量以上含まれているものを温泉という。 →温泉法(総務省)
噴火によってできた窪地で,普通の噴火口より明らかに大きいもの。慣例的に直径が2km以上のものをカルデラと呼ぶことが多い。 火山の山頂にあるもの(例:榛名山)と,山の無い平地がいきなり凹んでいるもの(例:屈斜路湖)がある。
発電などに利用するため地下深部から取り出した熱水には砒素などの有害成分が含まれていることがある。 また,汲み上げる一方では地下の熱水が涸れてしまう可能性も考えられる。このような理由から,地熱発電に利用した熱水は地下に戻すのが普通で,これを還元という。 還元するためには蒸気を取り出すのとは別の井戸(還元井)を掘って,そこから地下に使用済み熱水を注入する。
冷却塔ともいう。地熱発電所で使用済みの蒸気を冷却するための設備で,空冷方式なので塔の形をしている。 ここから蒸気の一部が空に放出されるのが地熱発電所の特色のひとつ。
ボーリングの孔を利用していろいろな測定をすること。特に上下方向に連続的なデータを取ることをいう。
ボーリングで採取される岩石サンプル。円筒形のビットを使って,その内側の岩石を採取するので岩芯ともいう。 ボーリングした深度のほとんど全部でコアを採ったものをオールコア,所々で採ったものをスポットコアという。 地下の岩石が熱水変質しているかどうかや,割目の状態などがわかるので,調査段階で重要。
地熱発電のうち,地下の温度は十分高いが水分が無い場所で,人工的に高温の岩盤に割目を作って地表から水を注入し,高温の蒸気となったものを取り出して発電する方法。
地球全体として見ると中心部に近いほど温度が高く,地表から地下にむかって100mで3℃くらいの割合で温度が上がるため, 特に火山などが無くても1000m掘れば30〜40℃くらいにはなる。こういう深い所に水が溜まっていれば温泉などとして利用でき,これを深層熱水という。 広い平野の地下に多い。
温泉や冷泉からの沈殿物をシンターという。成分により珪質,石灰質などをつけて呼ぶこともある。 SiO2が主成分であるものを珪華,CaCO3が主成分であるものを石灰華ともいう。高く重なったものを噴泉塔という。
熱水や温泉水などからの沈殿物がパイプラインなどに張り付いているもの。目詰まりの原因となり邪魔である。除去技術がいろいろ開発されている。
割目のこと。
地下が一年中ほぼ一定の温度であることを利用しようというもので,最近作られた言葉。 井戸水が一年中一定の温度(15℃前後)であるため外気温に比べて夏は冷たく冬は暖かく感じられるのと同じ原理。
地下の異常な高温によって起こる様々な現象。火山の周辺に多く,通常は熱水が関与している。温泉や高温ガスの噴出,変質などがある。
地熱活動のみられる地域のこと。観光地になっていることも多い。
地熱活動と同じだが,地下に熱水系があることを示すという意味で用いられる。
英語でリザーバーともいう。熱水,石油やガスなどの流体が溜まっている地下の空間。「層」がついているが層状とは限らないので,「貯留槽」と書くこともある。 熱水の場合は岩盤の割目であることが多い。
泥が地表に噴出して,山のように堆積したもの。地熱活動によるものと,そうでないものがある。
地下にある高温の水と水蒸気をまとめて熱水という(圧力などの条件により液体になったり気体になったりするので区別しない)。 熱水はたいていの場合,ある程度の広がりを持った岩石の隙間(割れ目であることが多い)の中を循環していると考えられており, 循環する範囲をひとつのまとまりと見て熱水系と呼ぶ。
地熱発電のうち,そのまま発電できるほどには高温でない熱水を使って,水より沸点の低い液体を加熱して気化させ,その蒸気でタービンを回して発電する方法。 一度発電に使って温度の下がった蒸気の再利用という使い方もできる。
ボーリングで用いる,岩石を削り取るための「刃」。金属にダイヤモンドを埋め込んだものや,超硬合金などで作られる。 形は平面状のもの,円錐を3個組み合わせたもの(トリコーンビット),コア採取に用いる円筒形のものなどいろいろある。 岩石をたくさん削るとすり減るので,高価だが消耗品である。
物理学的な手法を使って地下の様子を調査すること。略して物探ともいう。地震波・音波,電気,磁気,重力などを用いる。 いわゆる地中レーダーも物理探査のひとつ。最近では遺跡の調査などにも応用されている。 しかし医療用CTスキャンなどと違い,地下の様子が手に取るようにわかるわけではない。
水蒸気,火山ガスなどのガスが噴出すること。自然の地熱活動によるものと,ボーリングにより人工的に噴出させるものの両方をいう。
岩石が周辺の水分と化学反応を起こして,岩石の成分が変わることを変質という。熱水が原因の場合が多い。 変質後の岩石の色により白色変質,緑色変質などがある。変質がみられる範囲を変質帯という。
細長い穴を掘ること。穴の直径はふつう10cm〜20cmくらい,深さは目的により数mから数km。 地面からまっすぐ下に掘るほか,途中で曲げたり,トンネルの中などで水平に掘ることもできる。 地下の地質の調査が目的の場合は試錐ともいい,地盤強度の調査や,石油・天然ガス・鉱床・熱水などを探すのに用いられる。 発見した石油・ガス・熱水を取り出すためにもボーリングを用いる。
熱湯と泥が混ざって地下から涌き出して溜まっている,泥だまり。地熱地帯によく見られ,大きさは数十cm〜数mで,泡や泥をぼこぼこと噴出していることが多い。 いわゆる坊主地獄。泥の色は成分により多様。


