爆発安全研究コア
Research Core for Explosion Safety
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研究グループ 爆発衝撃 高エネルギー物質 爆発利用・産業保安
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爆発安全研究コアポリシステートメント

平成21年5月28日
前コア代表 飯田 光明


1.爆発安全研究コアの設立要件と基本ミッション

・コアの設立要件(平成19年3月)
  • (1) 爆発現象の安全な利用,爆発災害の防止技術について,我が国唯一の総合的研究組織を有する産総研に対し,公共安全確保の行政ニーズへの対応についての政策的要請が明確である。
  • (2) 化学物質の発火・爆発の安全に係わる社会・行政ニーズは継続的に産総研に寄せられており,これに対応するためには継続的な技術開発は不可欠である。
  • (3) 法令に基づく各種技術基準等の策定,標準化作業の実施,外部からの評価依頼への対応について,高い中立性と信頼性をもつ対応のために,組織的代表性が不可欠である。

・コアのミッション

 化学物質の燃焼・爆発に対する安全に係わる総合的な研究(本格研究)を実施し,燃焼・爆発安全に係わる社会・行政・国際的ニーズに迅速かつ継続的に応え,公共の安全確保や産業保安技術の向上等に貢献することで,安心・安全で質の高い生活の実現に資することを基本ミッションとする。

2.コアの運営方針

 コアのミッションを達成するため,以下の4項目の目標および課題を設定する。
  • (1) 爆発安全に係わる基礎・基盤から応用までの総合的研究の実施
  • (2) 爆発安全に係わる社会・行政・国際ニーズに迅速かつ継続的に対応
  • (3) 外部研究者,研究機関とのネット構築による情報交換・施設相互利用等の促進
  • (4) 中期目標・計画(IV.1(1)A爆発の安全管理技術の開発)の達成

 また,コアの運営に当たっては,以下の項目を重視する。
  • (a) 安全確保をすべてに優先する。
    • 当コアは,火薬類や高圧ガス等の危険物質を扱う作業が多い。関連法規の遵守は当然とし,各種自主基準を作成し,個人ならびにグループ等,組織が一丸となって安全確保に対処する。
  • (b) 内外において競争よりも協力・協調を重視した研究を実施する。
    • 当コアは,火薬類や高圧ガス等の危険物質を扱う作業が多い。関連法規の遵守は当然とし,各種自主基準を作成し,個人ならびにグループ等,組織が一丸となって安全確保に対処する。
  • (c) 研究の実施には,着実かつ信頼性を重視する。
    • 安全の研究では,信頼性のあるデータを着実に取得することが基本。コア研究員が取得したデータが国の規則等に反映されることから,信頼度の高い保安データの取得を重視する。

3.コアの研究開発方針

 第2期においては,火薬類や高圧ガス等の化学物質の燃焼・爆発危険性(フィジカルハザード)に対して,国際的統一化(GHS:Global Harmonization System)を考慮した新たな取扱技術基準や保安技術基準作成に必要なデータを取得し,燃焼・爆発影響の高信頼度予測・評価技術を開発する。
 また,化学プロセスの安全性評価及び事故事例データベースを基盤として産業保安の分野の研究を開始し,企業の安全文化の醸成度を評価する手法の提案、データベースを活用した安全情報の提供と企業の保安力評価手法の開発を実施する。
 本年度,重視する研究課題は以下の通りである。
  • (1) 爆発影響低減化(地下式火薬庫,飛散物影響評価)
  • (2) 新型火薬庫,トンネル式火薬庫の安全性評価
  • (3) 新型ロケットエンジン(液化天然ガス/液体メタン燃料)の安全性評価
  • (4) DMEや高圧水素供給ステーションの安全性評価
  • (5) 産業保安に関する研究

 上記の爆発安全研究では,小規模から可能な限り規模の大きい実験を実施し,燃焼・爆発現象のスケール効果を把握することが基本戦略であるが,同時に計算機シミュレーション技術を開発・拡充して,実規模の現象を高信頼度で予測・評価することを重視する。

4.成果の普及

 研究実施で取得される各種保安データを成果品として対応行政当局等へ的確に提出すること,ならびに,保安技術向上に関する提言を行うことを重視する。煙火等,高エネルギー物質についての安全性能特性をデータ−ベース化し公開するとともに,化学災害データベース(RISCAD)を拡充し,世界へ発信する。また,爆発影響評価の計算機シミュレーション技術の高度化を図るとともに,外部へ公開し,民間企業等の利用を促進する。土壌改良・緑化技術ならびに遺棄化学兵器等の特殊火工品処理技術等,コアの独自開発技術の積極的な民間活用を図る。

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