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環境管理技術研究部門

環境・エネルギー分野環境・エネルギー分野紹介

平成20年度 産総研 環境・エネルギーシンポジウムシリーズ
新しい水再生・利用技術 -環境保全と資源確保のために-


主催

独立行政法人 産業技術総合研究所

共催

産業技術連携推進会議

協賛

社団法人 産業環境管理協会

会期

2008年6月27日(金) 10:00 〜 17:20  (受付開始9:30)

会場 科学技術館 サイエンスホール
千代田区北の丸公園2-1
アクセス http://www.jsf.or.jp/map/
開催趣旨  地球規模での気候変動に伴って、降水の偏在化、海水流入による利用淡水の減少、地表および地下水の質の変化など、資源としての水に大きな変化が予想されている。また、人口増加や一人当たりの水使用量の増加などにより、将来的には利用可能な水資源そのものの不足が危惧されている。
 一方、身近な水環境に関しては、一時期の対症療法的な対策から、快適で安全な水環境の創造へと推移してきており、処理対象物質の議論でもより低濃度レベルに推移してきている。また、生活レベルの向上に伴い、新たな化学物質が製造・利用・排出されており 、処理プロセス自体の高効率化が求められるとともに、排出先の水環境中での挙動解明など、よりきめ細かな対応が求められている 。
 これらの将来の水問題を見据えて、グローバルな視点から、今水環境研究において何をなすべきかを考える。
プログラム
10:00 開会の辞
10:05 特別講演1 水問題に関する環境政策
経済産業省 産業技術環境局 環境指導室長 中村 吉明
10:55 特別講演2 地球環境変化と水問題
東京大学 生産技術研究所 教授 沖 大幹
11:45 ポスター発表(21件) 詳細
13:45 研究発表1 淡水・沿岸環境の窒素循環でのアナモクスの寄与
○諏訪 裕一1、山岸 昂夫2
1.元 環境管理技術研究部門・現 中央大学 2.環境管理技術研究部門
 嫌気性アンモニア酸化(アナモクス)は廃水処理系で見出され、近年、我が国と欧州で廃水処理への利用がはじまっている。他方、自然界の窒素循環での貢献度も検討されてきた。ヨーロッパの研究者を中心として主に海洋を対象とした研究展開から、地球規模での窒素循環の知見が改訂されつつあるが、人間の生活圏に近い淡水 ・沿岸生態系を対象とする研究は行われていなかった。閉鎖性水域の環境改善が求められているわが国の事情を考えると、特に淡水湖沼や沿岸域の生態系の窒素循環におけるアナモクスの貢献度とこの活性を担う微生物の動態を知ることは今後の環境保全の方策を考える上で意義深い。筆者らが、この数年間、淡水・沿岸生態系さらには地 下水を対象に取り組んできたアナモクス研究の成果をこの機会に振り返り、概説する。
14:10 研究発表2 質量分析による環境微生物の新しい系統分類法の開発
環境管理技術研究部門 佐藤 浩昭
 微生物菌体内に多量に存在するリボソームタンパク質を質量分析して、微生物種を迅速に同定し、さらに菌株の違いを識別できる新しい手法を開発した。本法は、分子進化によって起こるリボソームタンパク質のアミノ酸配列の変異を質量変異として検出するもので、遺伝子解析を行わなくても、遺伝子型の違いに基づく分子系統解析を行うことができる。河川や水田土壌等から分離された界面活性剤分解菌の分類を行った例を交えながら、本法の特徴と可能性を解説する。
14:35 研究発表3 アジア地域における地下水資源とその管理
地圏資源環境研究部門 内田 洋平
 地球上の淡水(3%)のうち,使用可能な水は30%(地球全体の0.9%)程度である。その中で、地下水は使用可能な淡水の29パーセントを占めており、アジア地域では、生活用水の大部分を地下水に依存している。ちなみに、日本では、河川・湖沼からの取水が88%と圧倒的に多いが、これは日本の地形・地質に特徴づけられる、河川水の良好な水質の恩恵によるものである。地下水は、適正な利用範囲内であれば非常に有用な地下資源の一つであるが、過剰な揚水は、地盤沈下や地下水の塩水化など、地域住民に対して大きな問題を引き起こしてしまう。流域内における地下水の“質”と“量”を把握することが地下水管理の基本となる。
15:00 休憩
15:10 特別講演3 産業排水分野における新しい水処理・回収技術
オルガノ株式会社 江口 正浩
16:00 研究発表4 水中有機リン系農薬の光触媒分解処理
環境管理技術研究部門 根岸 信彰
 途上国の農村地域における安全な飲料水の確保を目指し、光触媒による水中溶存有機リン系農薬の浄化試験を実施している。水中安定性、耐光性を有するアセフェート、ジメトエート、グリホサートの各有機リン農薬光触媒分解を行ったところ、直ちに接触分解を起こす農薬と光触媒に吸着後ゆっくり分解するものとに分類できること、また、最終生成物であるリン酸を光触媒表面に強力に吸着することにより除去できることが分かったことなどを含め、農薬汚染された飲料水の光触媒による浄化の可能性について報告する。
16:25 研究発表5 鉛(II)イオンの選択捕集と簡易検出法の開発
コンパクト化学プロセス研究センター 鈴木 敏重
 層状構造をとるリン酸ジルコニウムやリン酸セリウムは、層間にPb(II)を選択的に取り込む特性があるが、微結晶で取り扱いにくい。多孔質樹脂の細孔内にリン酸ジルコニウムを固定した吸着剤の製造とPb(II)の選択捕集について紹介する。また、リン酸セリウムの繊維状結晶とセルロースの複合膜の製造、ならびにこれを利用した微量Pb(II)の簡易検出法についても述べる。
16:50 研究発表6 廃液・工程液中の有害イオン新規分離法の開発
○田中 幹也1、辰巳 憲司1、井上 勝利2、大西 彬聰3、中里 哲也1、齋木 幸則4、長縄 弘親5、原田 晃1
1. 環境管理技術研究部門、2. 佐賀大学、3. 株式会社アクアテック、4. 日本カニゼン株式会社、5. 日本原子力研究開発機構
 めっき等の表面処理業における廃液・工程液中の有害元素分離のための新規技術に関する研究計画を紹介する。本研究では、以下の4項目に関する技術開発を進め、有害元素の環境中への拡散を最小化するトータルシステムの構築を目指す。(1)抽出技術:無電解ニッケルめっき工程を対象として、主として溶媒抽出法を適用しためっき液の長寿命化及び廃液からのニッケル除去回収技術を開発する。(2)沈殿分離技術:重金属スラッジ中の水分量の大幅低減を目指して、反応終点センシングシステムを用いた硫化物沈殿法やフェライト化促進技術を開発する。(3)吸着技術:フッ素、6価クロム等有害陰イオンの除去を目指して、みかんやブドウの果汁搾汁残渣等バイオマス系廃棄物を出発原料とした高選択性の新規吸着剤を開発する。(4)分析技術:廃液処理システムの監視及び管理の負担軽減を図るため、光反応利用電気化学検出法によるオンラインモニタリング技術を開発する。
17:15 閉会の辞
参加費 無料
定員 300名
申込方法・問い合せ先 財団法人 日本産業技術振興協会 参加申込みフォーム(URL:https://www.mmjp.or.jp/ssl.jita.or.jp/applysympo.html)からお申し込み下さい。
協会が受け付け番号を記入して返信しますので、これを印刷し、参加証として当日ご持参下さい。

財団法人 日本産業技術振興協会 産総研シンポジウム事務局
電話:029-855-1267
シンポジウムのパンフレットはこちら(PDFファイル 728KB)

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