| 独立行政法人 産業技術総合研究所 環境管理技術研究部門 未規制物質研究グループ |
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| 環境動態に関わる物理化学定数の推算 − 計算化学 − |
| 2010年6月24日更新 |
大気環境中へ放出された有機化合物はOHラジカルとの反応により開始される光化学反応によって大気中短寿命中間体であるペルオキシラジカルRO2やアルコキシラジカルROへと酸化され、最終的には、二酸化炭素や酸物質等に無機化されるとともに、一部カルボニル化合物などの二次的有機化合物へ変換されます。また、カルボニル化合物ではOHラジカルとの反応に加え太陽光による光分解反応も重要です。
残留性、生体蓄積性の性質をもち地球規模での広域汚染の進行が確認されている長鎖のパーフルオロカルボン酸(PFCAs,
CnF2n+1C(O)OH)に着目し、これらの物質が大気環境中でどのような経路で生成するのかを明らかにするために、前駆物質となる可能性のある揮発性の含フッ素有機化合物の光酸化反応の詳細な機構を理論化学的手法によって調べています。得られた知見は実験、観測、発生源対策に活かします。
最近の外部発表
O. Setokuchi, S. Kutsuna, M. Sato, "A theoretical study of thermal
decomposition of CF3CO, C2F5CO and C3F7CO", Chem. Phys. Lett., 429, 360-364 (2006).
O. Setokuchi, M. Sato, "Direct dynamics of an alkoxy radical (CH3O,C2H5O and i-C3H7O) reaction with an oxygen molecule", J. Phys. Chem. A. 106, 8124 (2002).
O. Setokuchi, M. Sato, S. Matuzawa, "A Theoretical Study of the Potential Energy Surface and Rate Constant for an O(3P)+HO2 Reaction”, J. Phys. Chem. A, 104, 3204 (2000).
O. .Setokuchi, S. Matuzawa, Y. Shimizu, "MRMP study of radical photodissociation reaction thresholds for acetaldehyde and acetone", Chem. Phys. Lett., 284,19 (1998).