2004年10月23日新潟県中越地震速報
2004年10月23日17時56分に,新潟県の中越地方でM 6.8の地震が発生しました.この地震により,新潟県川口町で震度7強を記録したのをはじめ,甲信越地方を中心とする各地で強い揺れを感じました.その後も最大でM 6クラスの余震がいくつか発生しました.
今回の一連の地震は,魚沼丘陵の地下約5〜20 km程度で発生しています.この丘陵は,新発田-小出構造線という北北東−南南西走向の地質構造境界の西に位置し,新第三紀の地層が数kmの厚さで分布しています.これらの地層は,最近約200万年間に,西北西-東南東方向からの圧縮応力を受けて形成された逆断層の活動により褶曲しています,この褶曲構造は現在も成長を続けており,活褶曲と呼ばれます.
魚沼丘陵の東側には六日町盆地西縁断層が,西側には悠久山断層などが北北東−南南西方向に分布しています.これらの活断層はいずれも,丘陵を隆起させる逆断層で,魚沼丘陵や周辺の盆地の形成に密接に関係しています.震源の深さ,発震機構,余震分布,地殻変動および震源断層モデル等に基づくと,今回の地震の本震は六日町盆地西縁断層,もしくはそれに平行な断層の深部が活動したものと思われます.また,大きな余震は,本震の断層に隣接するいくつかの断層が活動することによって発生したものと推定されます.
活断層研究センターでは,10月25日より緊急調査チームを現地へ派遣し,今回の地震に関係する情報を収集しています.現地の情報等につきましては,今後,このホームページで報告していく予定です.