藤原 治(兼務) Osamu Fujiwara
過去に発生した地震・津波の履歴を地層の証拠を使って復元する研究を,主に相模トラフ周辺を対象に行って来ました.今後は,南海トラフや海外にも研究フィールド広げ,地震や津波に関連して形成された「地震イベント堆積物」を主な手がかりとして,海溝型地震の発生履歴や規模などの解明を目指します.過去の詳しい履歴を基礎に,津波シミュレーションなどの地球物理学や地震工学分野とも連携して,地震・津波の将来予測と減災に向けた研究をしていきます.
澤井祐紀 Yuki Sawai
HP
化石分析に基づいて海水準変動を復元し,そこから海溝型地震の古地震像・履歴を読み取ろうとしています.これまでは北海道東部の沿岸を主なフィールドとし,千島海溝南部における過去の巨大連動型地震について詳しく調べてきました.最近は,千島海溝での経験を生かし,仙台平野における古地震痕跡について研究しています.また,比較研究として北米海岸(シアトル近郊のPuget Soundやオレゴン州),チリ沈み込み帯でも継続的に調査を行っています.このほか,2004年スマトラ沖地震の後には,タイ南部において津波堆積物の調査を行いました.今後もチームメンバーや海外研究者との連携により,地形・地質学,地球物理学をあわせた分野横断的な視点で,千島・日本海溝や海外の沈み込み帯における古地震像・履歴を明らかにしていきたいと考えています.
行谷佑一 Yuichi Namegaya
史料に残された記述を解釈し現地調査を行うことで,歴史時代に発生した地震による津波の高さ,浸水域,地殻変動量,および被害の状況を明らかにする研究を行っております.その上で,津波浸水シミュレーションなどを用いて対象とする地震のモデリングを行い,地震の発生履歴解明に寄与できるよう努力しております.これまでに,869年貞観地震や1703年元禄関東地震などを対象としてきました.このほか近年に発生した2007年能登半島地震や2007年新潟県中越沖地震などについても,主に観測津波波形からモデリングを行っております.今後は日本海溝や南海トラフにおける海溝型地震津波を対象とし,地形学や地質学などの分野と連携して,より詳細な海溝型地震の履歴を明らかにしたいと考えています.
谷川晃一朗 (特別研究員) Takumi Hayashida